2003年後半の日記より

dun (2003年12月25日 21:25)|コメント(0)| トラックバック(0)

031230 「今年買った本」と題して文献リストを作っている。2003年には,そこに207冊のタイトルが書き連ねられた。昨年は買った本の名をこの頁にずらりと並べたが,今年はさすがに量が多いから止しておく。しかし,読み果せたものはそのうちたった82冊であった。週1冊以上の計算ではあるが,漫画や写真集も含まれているから,読み応えのあるものはなかなか読まないということがわかってしまう。ところで,S先生もK先生も,僕の部屋にいらしたとき,まっさきに本棚を眺めた。曰く,「他人の本棚は気になる」のだそうだ。
 今年の更新はこれで終わり。来年もまた,よろしくお願いいたします。

031224 先日,2年越しで両肩に乗っていた本の原稿をとりあえず形にして提出した。そして今日は,C先生から肩をポンと叩かれて依頼された紀要の原稿をとりあえずの構造にまとめて,英文校正の業者に出した。返ってくるのは来週,なんとか仕事を残さずに正月を過ごしたいものである。そうそう,今日は学部卒論の〆切でもあった。学部棟にもセンターにも,夜っぴて部屋に明かりが煌々と点いていた。みんなそろって無事卒業できるとよいね。さあ,これから年末にかけて,たまっている本をばりばりと読むよ。

031213 先夜は学部の忘年会,ぼくは幹事だった。新人歓迎会も兼ねており,ぼくは歓迎される側であった。歓迎しつつ歓迎されるわたしという,記号の二重性がぼくの身体において生きられた。2次会は,S先生行きつけのすすきののカラオケスナックで。「ハィそれまでよ」「ラブユー東京」を熱唱した。

031207 夕方から降り始めた雪は一夜にして窓の外を白くした。日曜の昼過ぎ,雪が止んだころをみはからって,前日買っておいた雪道用の靴の慣らしにと,意を決して外へ飛び出した。すでに何人も上を歩いた道ができており,圧雪されたそこは気を抜くとつるつると滑りそう。空の青を背景に白く塗られた樺の木を見上げつつ,北18条の駅まで。灯油に支払う現金をおろし,ついでにとギネスを1本。

031204 明日の授業の準備をしながらこれを書いている今は夜の11時。これは独り言,それのメモである。さて「言語の発達」とは,字義通りにとらえれば,言語そのものが発達することである。何も難しいことではない。ゆえに,乳児が成長の過程で一般的に見て上手に言語を使えるようになる過程は,言語発達ではない。その間,言語は発達していないからである。たとえば,自転車に乗る練習を考えてみよう。はじめ乗れなかったものが,何度も転んだりふらふらしているうちに乗りこなすようになる。さて,そのとき自転車は発達しているだろうか?していない,と答える人がいるならば,その人は言語についても同じことを言わねばならないだろう。自転車も発達している,と考える人だけが,言語発達ということばを,幼児の身体的成長と併走する言語学習過程に対しても使用できるのである。言い換えるなら,「子どもが言語を学習する」ことと,「言語が発達する」こととは,異なる現象事象を指すことばなのだ。ところで,ここまで述べてきたなかに,説明を要する前提がいくつか含まれている。学習される言語と,発達する言語は異なるものなのか(これら2つが違う,とも,同じだ,とも言っていない)。そして,ぼくがここで説明に使っている言語と,そのなかに登場する用語としての「言語」は異なるものなのか。そもそも,言語と自転車とをアナロジーで結びつけることは妥当なのだろうか?ということで今日はここまで。

031201 特段書きつけるべきこともなし,師走の意味をこの身をもって知るばかり。

031112 降った。降りましたよ,雪が。恐れていた事態がついに。なんたる!僕にとって雪とは非日常なのであり,その意味で台風と同じなのである。しかし,ここ札幌では雪とは日常である,という。つるつる滑る車の話も聞いた。このぶんだと毎日興奮しっぱなしであろう。

031110 東京国際フォーラムで催されているリバーダンス2003を観た。動きが揃うことには一種の美しさが伴う。と同時に,軍隊の行進から感ぜられるように,それは恐怖でもある。美しさと恐ろしさ,これらは身体の集団が一体化することから同時に呼び起こされる感動であり,リバーダンスのステップの魅力はまさにそこにあると思う。2001年の来日の際は同じこのホールの二階席から眺めていた(僕の少し前にはFFの作曲を担当する植松伸夫氏が座っていた)。今回は1階席後方中央に陣取ることができた。前回には起こらなかったスタンディングオベイション,たたきすぎてむくんだ手のひらを帰りの電車でじっと見つめた。

031106 研究室に寝泊まりすることが院生時代よりも増えた。部屋にソファが置いてあるからだが,それよりもなによりも,仕事が遅々として進まないことに尽きる。

031102 久しぶりに深夜のテレビで映画を観た。一本は「クイーン・コング」。70年代にイタリアで作られた,例の映画のパロディである。以前TVBros.誌上で広川太一郎とクイーン・コング特集というのがあったなあと思い出しながら観た。広川さんと小原乃梨子さんの掛け合いが最高である。ふたりっとも,役者さんが口開けてないところで喋ったりしてるんだもんなー。もう一本は「みんな~やってるか!」。「ビートたけし」が監督したとにかくお馬鹿な映画。ただ人を殺したいだけの男が出てくる北野武監督作品と,ただやりたいだけの男が出てくるこの作品とは,実はまったく同じテーマを扱っているのである。終わった時点で午前4時。

031027 妻来る,すすきので飲み食い。メニューに値段が書いてなかったのでやや不安になりながらお勘定を見て驚嘆。

031019 ETVスペシャル小沢昭一「流行歌のココロ」を偶然視た。「宮さん宮さん」「金金節」「東京節」「金色夜叉」などを披露,まだお元気そうで何より。添田唖蝉坊・さつきとのつながりで,高石ともやと中川敬も出演していた。びっくり。

031011 名古屋からMさんが来たため研究室の院生と一緒に歓迎飲み会を開いた(この頁を読むとMさんがたくさんいるようだが,すべて別のMさんである)。「北のすすきの」こと北24条付近をうろうろ。楽しい夜でありました。

031001 10月。いよいよ後期授業が始まる。人生初授業である。AAに通うあじま先生,大丈夫かなあ。どんどん絵が荒れていく。

030926 前日から風邪気味で早々に帰宅し薬を服用(の)んで布団に潜っていた早朝5時。横に揺さぶられているので目が覚めた。地震だ。けっこうでかい。しかも長い。隣の部屋でドスンバタンガチャンという音がする。収まったので安心し,またうつらうつらしていると第二弾が。これまたけっこうでかい。しかもまたもや長い。テレビを点ける。釧路で震度6,札幌は震度4だそうな。自宅の被害状況を確認。モンティ・パイソン「ホーリーグレイル」DVDケース一部欠け,以上。

030920 とある野球球団オーナーのことばとして,オンライン版のスポーツ紙にあった,「...星野監督の酔眼には敬服...」という一文が目に入った(正確な引用ではない,為念)。酔眼?ペナントレースに負けたひがみからそんなことも口走るかとも思ったが,仮にも球界の盟主たるチームのオーナー,公の場でそんなイヤミは吐くまい。おそらくこれを書いた某紙の記者が間違えたのだろう。酔眼→慧眼が正しいものと思う。ただ,慧眼は「けいがん」と読む。彗(すい)からの連想?つまり,もとのテクストにあった「慧眼」を「すいがん」と読んだ記者が,キーボードでたったっと「すいがん」と打ち込んで変換し,「酔眼」が出てきた,という顛末だろうか。漢字を覚えよ,とは言わない。ちょっとでも不安があるなら調べよ,と言いたい(あと,オンライン版は校正を通っているのかどうかも知りたい)。そうそう,「うるおぼえ」ということばも気になっていた。記憶が曖昧→記憶がにじむ→涙ににじむ→うるうる→うる,という連想?それよりはよっぽど,記憶がうつろ→うろという連想の方がたやすいと思うのだが,なぜ「うるおぼえ」と言いながら不思議がらない?ついでに,口語の「ソッコーで○○する」という言いまわしにおける「ソッコー」に該当する正しい漢字は何?速攻?速効?即行?即効?

030917 同室の院生と連れだって大学正門前の飲み屋へ。そこのおばちゃんに阪神優勝報告をするという口実で。

030916 妻が来たので車を借りて一泊二日の温泉旅行。行き先は夏のゼミ合宿でお世話になった北湯沢である。泊まった宿は川に面した露天風呂を売り物にする古い旅館。飯はたいしたことないが,風呂は良かった。どこからか打ち上げられた大輪の花火を夜空に見上げながら,せせらぎの音で体を洗うのだった。帰りがけ,ニセコの山道をドライブ,キタキツネに挨拶。積丹半島の付け根にある岩内の港ではイクラ丼を食う。小樽の渋滞に巻き込まれた車中,阪神の逆転をラジオで聞く。その夜,戎橋からこぼれ落ちる人びとを眺めつつ,鍋と酒で打ち上げた。

030904 大学はまだ後期が始まっておらず,ずっと三学期制(前にいた筑波大も三学期制だった)に慣らされていた身にとって,これは不思議な感覚なのである。夏休みのような,そうでないような。今日は東京からS先生グループがやってきて,文学部のCOE関係でWSが開かれた。それに出席して見学したのだが,やはりルールの発生というものが,進化的にも個体発生的にも,重大な問題なのだなあと改めて認識した次第。

030901 というわけで,ホームに戻りました。アウェーでの戦績は一勝一敗一分といったところ。その間もかわいそうな本の保護には精を出しておりましたとさ。

030826-7 「チンパク」トハ何ゾ。答ヘテ言フ,チンドン博覧会ノ謂也。毎年一度のこの祭り,上野大阪福岡と,三都市巡りて四年目,浅草浪曲定席の,木馬亭へと馳せ参ず。初日夜の若手オンステージで幕を開け,続いて二日目は御歳86菊乃家〆丸親方の口上に聞き惚れ,高田宣伝社の演舞に瞠目する。前日までの強行軍に疲れ果てて結局最終日の演目は見られなかった。木馬亭の外では宣伝部隊がねりあるき,浅草のゆるやかな空気にチンドンの音を響かせている。「まち」とはどういうものか,「みち」とはどういうものか,音楽でそれらを体現するかれらの至芸に陶然。ところで華やかな浅草寺から少し小径に入ると目立たぬ場所に小さなお堂がある。弁天堂というのだが,この脇にさらにひっそりと,二つの碑が並んで立つ。明治期の壮士演歌の巨匠,添田唖蝉坊とその息子知道(筆名添田さつき)の筆塚である。チンパク番組の待ち時間に界隈を徘徊しているうちに偶然発見した。思うに浅草とは,大衆とは何かがはっきりと形をなして現れた日本で最初の場所ではなかろうか。そういう地霊を求めて,演歌師とチンドン屋が今夏たまたま出会ったかと,いっそう感慨を深くした。

030823-25 第二戦,大阪にて教育心理学会総会。先夜なんばの法善寺横丁でM先生と杯をかわし前夜祭とした。学会という場所は顔見知りにあいさつをする処と心得たり。学会割引の書籍を購うなどもよろし。夜は独り身ですぐすこと能わず,同行をかえ結局3日間法善寺の同じ店でものしたり。帰り際に見上げた道頓堀のグリコネオンは阪神模様に姿を替えて,戎橋にたたずむわれら一行をほほえみながら見守るのだった。

030819-22 今日からホームの札幌を離れ,長期ロードへ出征である。その第一戦,東京・市ヶ谷にて日本発達心理学会主催国際ワークショップに参加した。講師としてキャスリーン・ネルソン先生が招聘されている。3日間の講義に加え,半日の若手研究発表会があった。自分も30分間のプレゼンを行うが,ネルソン先生はなんだか分からないという表情でずっとご覧になっていた。残念ながら,惨敗である。わかりやすい研究,わかりやすいプレゼンを目指すことを誓い,第二戦へと赴いたのであった。

030816 筑波から来たH氏が飲もうと誘ってくる。おう,と半ば徹夜のテラテラ顔で応戦するも,向こうが早々にダウン。ふたりラーメンでしめたのだがこちらはそれでダウン。28歳男子は結局結婚したいという夢を語って夜は更けるのだった。あ,僕は妻帯者ですが。

030812 ついにこのサイトにも21世紀が訪れました。延べ2001人の方が当サイトをご覧になったようです(21:28現在。筆者含む)。路傍の雑草の如く,ほそぼそと書き続けていきます。これまでも。これからも。

030811 岩見沢にある旨い焼鳥屋へこぞって出かける。車で1時間半ほど,夕方4時には広くない店内の席はもう徐々に埋まり始めていた。なんと今回われわれ一行は焼鳥150本も予約したらしい。ここにあるのは精肉とモツの串のみ。モツとは精肉以外のその他の部位(レバ,ハツ,キンカン,ボンボチ等々)がひと串に刺してあるというもの,はじめて見た。5時前から野郎5人で生ビールと串をがあがあ飲みそして食う。しかし100本消化したあたりでもう腹一杯。残りは包んでもらい,かけそばでしめた。良い店である。

030804 先日来28歳というのをやっている。実感などなにもないが,なってしまったのだからしかたない。連続する時間に年齢という区切りを入れ,一年の周期で巡りくる制度を創造した先人は果たして何を考えていたのか。義母より誕生日祝いにと図書カードを頂戴する。使わねば持ち腐れ,早速書籍部へ。書店の棚の端から端までとはゆかぬが,岩波文庫青版を何冊か買った。下のリストに文庫番号をつけてみよう。

030729-31 エティエンヌ・ウェンガーという人がいた。今もまだいる。人間精神への社会文化的アプローチを採用するならば知っておきたい人物である。その人の書いた博士論文を読もう,という集まりが開かれた。宿泊先であるセミナーハウスには温泉が湧き,洞爺湖や羊蹄山など観光地にほど近く,なによりも宿代が只であるのが嬉しい。やはり同じひとつのテクストを土台にディスカッションがたっぷりできるとよい。とにかく純粋に,何かを身につけたいという集まりだから,とにかく中身についてだけ話し合う。これが気持ちいい。それにしても,酒ばかり飲んでた一週間でありました。

030725-28 グレゴリー・ベイトソンという人がいた。生命現象を研究の対象とするならば知っておきたい人物である。その人の書いた論集「精神の生態学」をまとめて読もう,という集まりが,中央大学野尻湖セミナーハウスで開かれた。上野から長野までは新幹線で1時間とちょっと,そこから黒姫駅まで20分くらいと,案外近いのである。さてそうして2日ほどの日程のうち,1日半に参加したのだった。やはり切れる人たち(ぶち切れる,の意に非ず)の話を聞くのは気持ちがよい。研究ではないところで気を遣うなんてことはしたくない。とにかく純粋に,何かを身につけたいという集まりだから,とにかく中身についてだけ話し合う。これが気持ちいい。

030719 明和電機会社説明会が開かれるという情報を聞いた私は事の真偽を確かめるべく札幌市立高等専門学校へ向かったのだった。その前日,実家に電話した折に母親から「血液サラサラになりなさい」と厳命を受けた私は地下鉄南北線真駒内駅から血液サラサラのため歩いて会場へ向かったのだった。なお朝食は鮭缶であった。開場は三時半であるが現在一時半なのでことのついでにと会場からすぐにある札幌芸術の森をぐるりとまわった。移設されていた有島武郎邸は無料公開されているので中に入ると落ち着いた感じでなかなかよい。高専には二時半に着いた。学生さんの作品をつらつら観るがみんな上手いなあと感心しきりである。さて開場とともに会場入りしたが要は体育館なのであった。フロアにプロジェクタとスライド,それと製品が並んでおり,その前がガランと空いている。ということでスライドの真後ろを陣取り体育館座りで社長登場を待つことしばし。雷鳴とともに現れた社長。プレゼン次第は以下の通り(だったような気がする。順番の怪しいところもあり)。明和電機前史(スライド)→筑波大芸専時代の作品(スライド)→魚器シリーズ(ビデオ『Naki』)→サバオ(『サバオでサンバ』PV)→ツクバシリーズ(ビデオ『Tsukuba』)→パチモクデモ→エーデルワイス(末京銃発射映像)→ビットマンデモ→ニュートン銃デモ→閉め→質問タイム。客席から「ビデオにお兄さんが映っていましたが,今どうされているんですか?」という問いがあり,社長が「お兄ちゃんですか?分かりません,こちらが聞きたいくらいです。ハレー彗星みたいな人ですから」と答えていたのがおもしろかった。というわけで事の真偽は真の方であった。以上。

030715 すすきので飲む。Mさんに教えてもらったおでん屋が閉めていたので,すぐそばにあるY先生おすすめの居酒屋で。噂に違わず,よい。今はまだ敷居が高いがいつかはあのバーで,とも思う。終電がなくなった帰りは歩いて大学まで,そして研究室のソファに沈み込む。

030709 博多から長崎へは特急に乗って行った。披露宴を東京で催した都合,妻方の親族のなかにまだお目にかかっていない人がいたので,一度ご挨拶をと思って行ったのだった。降り立った浦上駅から見える空はどんよりと暗く,空気が毛穴を浸食するかのようにまとわりつく。着いた家々ではたくさんのごちそうと酒で,満腹になる。いろいろとありがとうございます。戻った札幌のなんと涼しいことか。

030704 テレビが我が家にやってきた。カラーである。ビデオもついてる。DVDもついてる。とーしばである。これで,テレビを見ながら飯を食うことができる。もちろん,何も映ってないテレビを見てもあんまし楽しくないので(デザインもそんなによくないし),受信された映像を見ているのだが。しかしようやくポチたまが見られる。まさおくんは元気だろうか。

030627 東京からMさんが来札(と言うらしい)。帰りの便が最終だとのこと,夕食を一緒にとることにした。奮発して札幌大丸にある寿司屋へ。高いという話は聞いていたので覚悟していたがそれほどでもないし味もよい。Mさんを見送ったあとで,駅そばにあるホテル地下のベルギービールを飲ませる店へ。ランビック,セゾンなど100種類以上の品揃えに嬉しくて涙が出る。調子に乗って,聞いたことのない銘柄をがんがん飲んだ。大学裏にはアイリッシュパブもあり,駅にはこういう店もあって,札幌っていいなあと思う雨の夜は更けて。

030623 6月の札幌を訪れてみるとよい。天気がよく微風が吹いているならばなおよい。白い綿毛が空気のなかをふわふわふわふわふわふわ...あああああ鬱陶しい。爽やかな風を入れようと窓を開けておくものなら綿毛が隙間から入り込み,部屋の中をただよう。自転車に乗れば鼻の穴に吸い込まれていく。この綿毛の正体はなんだろうなあと思い,C先生に尋ねると,ポプラだという。ポプラの種子(なのか?)が風に飛ばされて漂っているのだ。6月の札幌を訪れてみるとよい。季節はずれの雪をながめることができるはずだ。

030611 SONYの新ブランドかーってよく見たらQUALIA?おおおっ茂木さんか!茂木さんだ!

030605 二題。そのいち。新任教官研修会というのに参加した。大学で教員をしていく上で今後どのような事態が想定できるか,たとえばレポートを出さない学生にどう対処するか,あるいはセクハラをしない・させないためにはどうすればよいか,物品を購入する手続きは,などなどレクチャーを受ける。後半には小グループ討論が開催され,自分が加わった班では「学生が活発に議論しない授業にはどう対処すれば?」という問題を話し合った。とりあえずグループでまとめた対処法を全体に対して発表し,「なにか質問は?」と問いかけると,教官皆沈黙。そのに。いいものを買った。PFUというメーカーのオートシートフィーダ式スキャナ,ScanSnap! fi-4110EOX2。「ボタンひとつで両面原稿をスキャン!」のフレーズに惹かれた。ほんとにボタンひとつで,らくらくと資料をPDFにできる。これでたまっていたコピーを片づけられる。

030531 居酒屋に行った。そのときの話。一人だったんで,カウンターで飲んだ。左手にはサラリーマン二人組,右手には明らかに観光で来た感じの外国人二人組。左手がいつの間にかいなくなって,どうにも右手が気になりだした。何を食いたいか,一生懸命店の人に説明している。フィッシュ,フィッシュ,って。店の人は,冷蔵庫の中から適当なのを選んで,これがいい?それともこれ?とやる。正体がなんだか分からないままに,結局それを食べることになる。なんだかおもしろそうなので,こちらから話しかけてみる。スイスから来たらしい。会話は英語だ。故国には海がない故,海の魚が食べたいんだそうな。店の人が焼いたのは「マトウダイ」である。マトウダイは何と言うのか知らないので,「マトウダイと言うのだ」と日本語で押し通した。トラディショナルフードが食べたいというので,納豆と豆腐と卵と鰹節を混ぜたものを食わせた。適当なところでおつもりに。なんだか楽しかった。

030526 奥さんが遊びに来たので,普段行くことのない札幌観光地巡りをした。北大の構内をぐるりとまわり,札幌駅を抜けて時計台へ。大通公園で一休みしたあと,帰宅。次の日はジンギスカンを食べにサッポロビール園へ。羊の肉をもりもりと食べた。帰りのタクシーの運転手がシャレ好きで困った。「ホッケが美味しい?そりゃほっけーどーだから」「ポプラには雌雄がある。子どもの頃からなじみがあるんだ。ポプラは少年探偵団ってね」「藻岩山から見る夜景はやけいにきれいだよ」ああ,けっこう憶えてるもんだなあ。

030516 コードレスヘッドホンなるものを買い,今,使っている。すこぶる具合がいい。以前は長いコードをPC本体からぶらりと下げて,うっとうしいったらなかった。出歩くのにいちいちはずさなきゃならないし,頭を動かすたびに,コードがどこかにひっかかるし。なら普通のスピーカーを準備すればよいのだが,黙々と作業している人のそばで音楽を聴きながら仕事したいわけで,うるさがられるのは避けたい。そんなあなたのお悩みをズバリ解決してくれるのが,この,コードレスヘッドホン。一台目はオーディオ・テクニカ製の5000円くらいのやつ(ATH-CL33)。自宅のコンポにつないでみると,なかなかいい。トランスミッターから出る赤外線をヘッドホンで受ける仕組みらしく,要はテレビのリモコンと同じなのだが,何しろ光なので,発光部の前方に障害物のない状態でしか使えない。しかしまあ,ヘッドホンを頭にかけたまんまあちこち動き回れる,というのは魅力的だ。調子に乗って,今度は研究室でも使おうと,ビクター製でヘッドホンを耳の後ろに引っかけて使うタイプ(HP-ALW800)を買った。音量を大きくすると,ちょっとしたスピーカー代わりにもなる。部屋に自分以外いないときは,そうして使っている。どちらもヘッドホンを増設可能なのもうれしい。これで複数人に同時に同じ音を動きながら聴いてもらう,というような実験が可能となる。どんな実験だ?

030514 通販で本棚やらソファーやらカーテンやらいろいろいろいろ買っていたため,最近になって毎日運送屋がチャイムを鳴らす。ここは5階建て官舎の4階,エレベータなぞあるはずもなし,重い荷物をふうふうふうふうとあげてもらう羽目になる。届いた分だけ梱包材と段ボールが出る。そいつらを資源ゴミと燃えないゴミに分けつつ一日が終わる。奥さんから薦められたセシールという通販会社で買っているのだが,女性もの下着のみのカタログまで送ってよこすのには困った。

030509 札幌,つったって,僕の身の回りだけかもしれないけど,カラスが多いんだー。そう,でかいやつ。官舎のゴミ捨て場でも,朝っぱらにお食事なさってるよ。一応ね,ネットかぶせてあんだけどね,だめだね。2羽来て,かたっぽがくちばしでネット持ち上げて,そのスキに別のやつがビニール袋つついて中身出すの。頭いいよ,ほんと。大学にもいるよ。のうのうとのさばってる。自転車乗ってたらさ,目の前をカーって言いながら超低空飛行して,バカにしてんのかって感じで。なんであんなにカラス多いかね。猫がいないからか。ノラネコ。ノラネコとカラスって,縄張り争いしてるとこあるでしょ。うん,茨城ではそうだった。ゴミ捨て場に猫がいて,カラスがその上の電線からおこぼれ狙ってんの。いやだねー,カラスは。猫はいいんだけどね,かわいいから。札幌,ノラネコいないねー。冬は生きていけないからか。犬はいっぱいいるよ。飼い犬だけど。クマ?クマはまだ見てない。

030507 週末にかけて札幌から松戸,美浦,筑波へ。まだ札幌は桜だというのに,もう関東はムシムシと湿気の多い暑さ。妻のいる松戸のアパートに転がり込むと,部屋の構造的な問題もあるのだろうが,ムワッとした空気に目がくらむ。この点ではぼくにとって北海道の方がずっとよい。日を変えて,実家から車を借り出し,筑波の元研究室に顔を出す。まだ退学して1ヶ月しか経っていないのだが,新しい人が入ったり,立場が変わったりして,各部屋のメンバーが変わったために,風景そのものが変わった気がする。ぼくが居た席には,研究生が座っていた。変わる,ということは,覚悟と寂しさを伴っている。

030427 学部新入生歓迎会に参加。3年生が中心になって,一泊二日で行なわれる。場所は日高。素知らぬ顔をして学部生に混じっていたら,新入生に間違われた。教員だとそれとなくにおわせた後,相手が恐る恐る口調をタメ口から丁寧体に変えていく過程をつぶさに観察して楽しむ。我ながら悪趣味である。夜は宴会なのだが,さすがに若者の体力にはついて行けず,そそくさと退散。早朝,冬から春の貌に変わろうとする林の中を散歩しながら,同行のS先生にいろいろと教えてもらい野草を探す。ギョージャニンニクなるものを初めて食べた。味はニラに似た感じ。地元の人はヒトビロと言うらしい。大学への帰り道によった道の駅には一袋200円くらいで売っていた。ともかくも,バカに賑やかに飲むことはもうできぬのだなと身にしみて思う二日間。明日からまた大学が始まる。

030424 若手助手が集まって研究発表会+飲む会というのが催され,出席。前半研究会は自分含めて3人。後半飲み会は倍の6人。前半は自分の最近の分析について,少し文脈を変えて解釈したものを発表した。後半は酒の席ならではの話が続発し,ついついニヤニヤしてしまう。帰り,その足でパブへ。飲み過ぎていたため,ギネス1パイントでそそくさと店を出た。

030419 初めての給料をもらい,住む部屋の近くに感じのいいアイリッシュ・パブも見つけ,札幌もなかなかよいものだと実感し始めてきた。午後から,見損ねていた「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」を,札幌駅ビルの階上にあるシネコンで見る。どうやら評論社版で育った人たちのなかに,一作目の訳に文句をつけたのがいたようで,二作目から訳監修に田中明子さんと評論社がついた(戸田奈津子さんの面目もない)。そうした工夫が字幕の端々に見られる。評論社版では「イセンガルド」とあるところを「アイゼンガルド」としたのは,逆に,文字を通してのみ訳していたのを実際の発音にそろえた例か。ただ,トールキンはミドルアースの言語体系をまず先に作りあげてから物語を始めたはずで,だとするならば,発音にも本則があるはずなのだが。

030412 発達心理学会も終わり,札幌への転居も果たし,初めての教授会にも顔を出した。密度の濃い2週間が過ぎ,ようやくひと心地ついたところでこちらも再開する。旧タイトルは「蔵書票」だったが,今度から「あみねこ」とした。日本の研究者なら誰でも知ってるNACSIS Webcatの訳である。きっと誰か同じようなこと考えてるよなあと思うのだが,もういい。これでいく。そのうち「あみねこ・ぷらす」も作るかもしれない。

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