【新刊】発達心理学・再入門:ブレークスルーを生んだ14の研究

dun (2017年3月24日 21:58)|コメント(0)| トラックバック(0)

監訳と1つの章の翻訳を手がけた本が出ました。

アラン・M・スレーター、ポール・C・クイン(編)加藤弘通・川田学・伊藤崇(監訳) (2017). 発達心理学・再入門:ブレークスルーを生んだ14の研究 新曜社

出版社の紹介ページ

上記サイトより,目次を掲載してみます。古典と呼びうる研究や著名な研究者が並んでいるのが分かると思います。お手に取っていただき,これを機会に原著にチャレンジするのもよいでしょう。

1 アタッチメントと早期の社会的剥奪:ハーロウのサルの研究再訪
2 条件づけられた情動反応:ワトソンとレイナーの「アルバート坊や実験」を越えて
3 崖っぷちの乳児:視覚的断崖を超えて
4 ピアジェ再訪:子どもの問題解決能力の研究からの一展望
5 乳児期における模倣:メルツォフとムーア(1977)の研究再訪
6 乳児期における対象の永続性:ベイラージョンの跳ね橋実験再訪
7 子どもの目撃記憶と被暗示性:セシとブルックのレビュー(1993)再訪
8 IQはどれほど上げることができるのか?:ジェンセン(1969)の問いと答えへの最新の展望
9 読みとつづり:ブラッドリーとブライアントの研究再訪
10 心の理論と自閉症:バロン=コーエンたちのサリーとアン課題を超えて
11 道徳性の発達:コールバーグの段階再訪
12 攻撃性:バンデューラのボボ人形研究を超えて
13 言語発達:エイマスたちによる/ba/と/pa/の弁別研究再訪
14 子どもにおけるレジリエンス:ラターの名著とその後の発展

カテゴリ:

【翻訳】「インプロをすべての教室へ」が出版されました

dun (2016年5月30日 22:08)|コメント(0)| トラックバック(0)

私も翻訳の一部を担当した本が出版されました。

キャリー・ロブマン、マシュー・ルンドクゥイスト 著
ジャパン・オールスターズ 訳

インプロをすべての教室へ:学びを革新する即興ゲーム・ガイド 新曜社

演劇の一つのメソッドであるインプロ(即興)を通して,「学習と発達」の関係を見直しましょう,という本です。

お手にとっていただけましたら幸いです。

カテゴリ:

翻訳を始めました

dun (2016年5月19日 17:02)|コメント(0)| トラックバック(0)

Lev Vygotsky (Classic Edition): Revolutionary Scientist (Psychology Press & Routledge Classic Editions)
Fred Newman Lois Holzman
Psychology Press
売り上げランキング: 139,473

 

カテゴリ:

博士(心理学)となりました

dun (2016年3月27日 20:16)|コメント(0)| トラックバック(0)

010 (480x640).jpg

更新は久しぶりとなります。

昨年4月より,地下に潜って学位論文を執筆していました。

その間,10月に予備審査,1月に本審査をすませ,このほど筑波大に提出した論文が受理されました。おかげさまで,博士(心理学)の学位をいただくことができました。

博士学位には,焼酎のようですが,甲乙2種類あります。課程博,つまり博士課程に在学中に授与されるのが甲,課程に在籍していない場合に論文に対して与えられるのが乙です。私の場合は後者に該当します。

なんだか「おつ」かれさまと言われているようで,個人的には気に入っています。

写真は,学位授与式の後のゼミのパーティでいただいた,茨城のお酒「福来」と,記念の名札です。学部生で書道をしている方がいるそうで,その方が揮毫してくれました。

カテゴリ:

続報:公開研究会を開催します

dun (2015年2月22日 20:33)|コメント(0)| トラックバック(0)

ビッグデータの保育・教育への応用に関する公開研究会を開催いたします。多くの方のご参加と熱い議論をお待ち申し上げております。


北海道大学 教育学研究院 乳幼児発達論研究グループ主催 公開研究会

「保育・教育分野における人間行動ビッグデータ活用の方向性を探る」

 近年の情報科学技術の革新的な進歩にともない,人間行動の隠れた側面が次々に明らかにされています。国内の動向だけを見ても,こうした技術を社会的インフラに組み込むことを目指す研究プロジェクトがいくつも立ち上げられています。
その中にあって,(株)日立製作所が開発した「ビジネス顕微鏡」は人間行動の隠れた側面を比較的容易に記述・分析可能なツールとして注目を集めています。実際に,保育や教育実践における遊びやコミュニケーションの質評価に関する研究が,近年,様々な大学・研究機関の研究者によって開始されており,一定の成果をあげつつあります。
 しかし,保育・教育分野においてはビッグデータの利活用に関する議論は端緒についたばかりです。多くの研究者が研究に参入し,盛んな議論が始められる転換点に私たちは立っているものと思われます。学際的研究領域において蓄積されつつある膨大な知見を確認し,現実社会の様々な実践領域への応用を加速するためには,その契機となるような共同討議の場が必要です。
 そこで,特に保育と教育分野における人間行動ビッグデータ可視化技術の利活用に照準を合わせて最先端の知見を紹介するとともに,近未来の日本の教育を改善するための具体的方策についてオープンに議論する公開研究会を企画いたしました。多くの方のご参加と活発な議論を期待いたしております。
 なお,本研究会は2014年度北海道大学包括連携等事業の支援を受けて実施されます。

開催概要
日時 2015年2月28日(土) 13:00~17:30 (12:30より開場)
会場 北海道大学教育学部 3階 大会議室(札幌市北区北11条西7丁目)
発表題目
「幼稚園児の集団形成および園内行動の可視化」
花井忠征(中部大学 教授)・山本彩未(中部大学 講師)
「保育・幼児教育の実践への示唆」
川田 学(北海道大学 准教授)
「遺伝子と情報:Gene Matched Networksとコミュニティー解析への応用」
八木 健(大阪大学 教授)・木津川尚史(大阪大学 准教授)・合田徳夫((株)日立製作所)
「ビジネス顕微鏡を用いた授業分析の可能性」
伊藤 崇(北海道大学 准教授)

コメンテーター
山森光陽(国立教育政策研究所 総括研究官)
後藤田 中(国立スポーツ科学センター 研究員)

※参加費無料
※参加ご希望の方は,申込ページ(http://goo.gl/i6cZ9i)にアクセスしてお申し込みください。
※お問い合わせ先:伊藤崇(tito@edu.hokudai.ac.jp)011-706-3293

発表要旨
「幼稚園児の集団形成および園内行動の可視化」
花井忠征(中部大学)・山本彩未(中部大学)
 幼児の行動や集団形成に関する研究は,観察法やビデオ画像分析による行動軌跡図式化やソシオメトリーの図式化によって古くから分析されている。しかし,定量データを分析し,行動軌跡や集団形成とその変化を可視化・ 定量化した報告はない。そこで本研究は,試行的に,自由遊び時間における遊具遊びや運動遊びの行動と集団形成の変化を可視化・定量化し,その実態を検討した。本発表では,実態の報告とともに,今後の課題について考える。

「保育・幼児教育の実践への示唆」
川田 学(北海道大学)
「環境を通した教育」を方法原理とする幼児教育・保育の実践において,環境の特性を把握するための概念枠組みや評価軸の検討は重要な論点となる。幼児にとっての環境のうち,ここでは人的環境としての「教師」と,物的環境としての「木の棒」を取り上げる。幼児教育は,小学校以降と比較すると諸環境の枠の自由度が高い実践であり,特に教師は複数人で保育にあたることが多い。そのため,教師間の円滑なコミュニケーションは,実践の質を担保する基盤的な条件である。
一方,可動の自然物/半自然物(花,葉っぱ,どんぐり,石ころ,砂・土,木など)も,幼児の感性を育み,遊びを促す材としての重要環境である。木の棒は,幼児が好んで接触・使用する材の代表であり,多様かつ創造的な遊び方を生む。
報告では,センシングデバイスを用いた教師間コミュニケーションと幼児の棒使用に関する定量データをもとに,そこから得られる実践的示唆と今後の測定に関する諸課題を整理する。

「遺伝子と情報:Gene Matched Networksとコミュニティー解析への応用」
八木 健・木津川尚史(大阪大学)・合田徳夫((株)日立製作所)
私たちの脳には,約1000億個の神経細胞があり,一生にわたる莫大な情報を処理している。私たちの脳に,莫大な情報処理をするシステムがどの様につくられているのかは未だ不明である。しかし,近年,脳の情報処理の基盤には,神経細胞の個性ある神経活動と,様々な組み合わせの神経細胞の集団的活動が重要であることが明らかとなり,その活動は,複雑なニューラルネットワークの性質によりもたらされていることが示唆されている。これまでに私たちは,個々の神経細胞でランダムな組み合わせで発現している遺伝子(クラスター型プロトカドヘリン(cPcdh))群を発見した。この遺伝子群は,神経細胞間のネットワーク形成に関わることが予想されており,現在,分子メカニズムの研究が進められている。一方,シミュレーション解析の結果,個々の神経細胞で(ネットワーク形成)遺伝子群がランダムな組み合わせで発現して形成されたGene Matched Networksは,集団性が高くスモール・ワールド(短い距離)性をもつ複雑なニューラルネットワークとなることが明らかとなった。実際,脳にある複雑なニューラルネットワークは高い集団性とスモール・ワールド性をもつことが明らかとなっている。本講演では,このGene Matched Networksの特徴について解説し,この脳研究により明らかになった新しいGene Matched Networksモデルが,実は,人の集団におけるコミュニティー活動を定量的かつ視覚的に解析する上でも有効であることを,ビジネス顕微鏡により取得した授業データの分析結果を用いて紹介する。

「ビジネス顕微鏡を用いた授業分析の可能性」
伊藤崇(北海道大学)
この発表では,小学校の一斉授業ならびに理科のグループ活動に参加する教師と児童を対象として,コミュニケーション過程を記述する新しい方法を示す。教育学や心理学においては,授業での学びの実際を明らかにするため,そこでのコミュニケーションに焦点を当てた分析がなされてきた。しかし,丁寧な分析をしようとすればするほど,コミュニケーションの複雑さの記述に時間を要することとなる。本研究はこうした問題に対して,ウェアラブルセンサによって授業中の対面データを収集することを通して一定の解決を図ることを目的とする。さらにこうしたセンサは,身体の揺れのリズムなど,観察者としての人間には把捉不可能であった側面に焦点を当てることも可能にする。当日はこれらの新しい種類のデータから授業研究にどのような展開をもたらすことができるかについて議論したい。

カテゴリ:

2014年総括

dun (2014年12月24日 20:06)|コメント(0)| トラックバック(0)

2014年の最後の講義が本日終わり,気持ちとしては御用納めです。

研究関係
・「パフォーマンス」という概念によって学習と発達を捉え直すムーブメントにささやかながら貢献できたかと。
 茂呂先生からのお誘いに身を委ねて多くの人とお会いすることができました。また,11月にはHolzman先生を北海道にお連れして,べてるの家訪問と北大でのWSを実現させました。これは本当によかったと思っています。

・授業中のコミュニケーションを分析するシステムについて。
 昨年から引き続き,とある企業と連携してツール開発に取り組んでいます。学校の先生が自分の授業を振り返るときに有効なツールになればいいなあと思っています。教心,教育工学会,学校の公開研究会,台湾でのシンポで発表してきました。来年は,このツールに関する公開研究会を国内の他の大学から研究者をお呼びして開催する予定。また,授業以外のフィールドでの活用事例について,発心で発表します。

・論文を1本書きまして,来年にはなんかに載るのではないかと思いますが,微妙にレスポンスがにぶいのが気になります。

教育関係
・教育技術論
 中高の先生になるという学生を相手に何を論ぜよと言うのか分からないまま引き受けて,もがきながら始めました。これまでやったことのなかった試みを2つ入れています。
 1つは,学生同士で模擬授業の様子をタブレットPCで録画してもらい,その映像を私が後から見てレポートとともに評価を全員にフィードバックすること。
 もう1つは,自分の授業風景を撮影してその日のうちにyoutubeにアップロードすること。

・教育心理学
 非常勤で教育心理学を担当することになりました。実は教職の教育心理学を担当するのは初めてのこと。何も蓄積がないところから授業を構想して苦労していますが,学生が明るいので助かっています。

・最近,コーチングを勉強し始めています。ひょんなことからつながった絆を頼りに,少しずつネットワークを広げつつあります。

今年は多くの人に引き回していただいたという感があります。それに応えられるだけの中身をつけていかなければなりません。

来年もよい年になりますよう。みなさまにおかれましてもどうかご自愛下さい。

伊藤崇

カテゴリ:

8月4日北大OCにてお会いしましょう

dun (2014年7月 9日 19:55)|コメント(0)| トラックバック(0)

8月4日午前に高校生向けオープンキャンパスが北大で開かれます。うちの学部では私を含む8人の教員がそれぞれ演習を開講します。高校生の皆さん,夏の北海道を体験するついでにぜひお越しください。お待ちしています。

演習名:教育の生態学
担当:伊藤 崇
テーマ:「体のリズムで分かる対面コミュニケーションのしくみ」
 日常の様々な場面で私たちはいろいろな人とコミュニケーションをとって暮らしています。学校の授業は,大人と子どもの間で行われるコミュニケーションの1つだと言えます。ですから,コミュニケーションのしくみを知ることで,学校の授業を改善していくことができるかもしれません。
 この演習では,体のリズムによってコミュニケーションの実態を測定する最新のセンサー技術と情報分析技術を体験してもらうことを通して,学校の授業を改善するために何が必要なのか,一緒に考えていければと思います。

カテゴリ:

【ご案内】連続公開講演会のお知らせ

dun (2012年9月18日 08:44)|コメント(0)| トラックバック(0)

10月19日(金)・20日(土)の2日間にかけて、北海道大学大学院教育学研究院主催によります連続公開講演会を下記要領で開催いたします。いずれも参加費無料、申し込み不要です。どうぞお気軽にお越しください。

また、本講演会の詳細につきましては、特設サイト「こどものめ」をご覧ください。

第1回講演「小中学生の語彙に関する第1回全道調査から学ぶ

講師 福田信一(北翔大学)・高橋伸(札幌市立中央中学校)
コメント 茂呂雄二(筑波大学)
(敬称略)

日時 2012年10月19日(金) 18:30~ (21:00終了予定。受付は18:00より開始)
会場 北海道大学学術交流会館第1会議室

 

第2回講演「児童養護施設でのドキュメンタリー制作現場から学ぶ

講師 刀川和也(映画『隣る人』監督)
インタビュアー 伊藤崇(北海道大学)
(敬称略)

日時 2012年10月20日(土) 9:30~13:30 (映画鑑賞受付は9:00より開始。講演会受付は11:00より開始)
  9:30-11:00 『隣る人』上映(無料)
11:30-12:30 刀川監督による講演
12:30-13:30 公開インタビュー
会場 北海道大学学術交流会館 小講堂

カテゴリ:

国際ワークショップと公開講演会

dun (2012年4月28日 17:11)|コメント(0)| トラックバック(0)

日本発達心理学会が毎年企画しております国際ワークショップと公開講演会ですが,今年はニューヨークからロイス・ホルツマン(Lois Holzman)先生をお迎えして開催されます。

すでに学会ウェブサイトには案内があがっておりますので,こちらでも宣伝します。というのも,私もこの企画には一枚かんでおりますので,できるだけたくさんの方にいらしていただけるとありがたいのです。

どうぞよろしくお願いいたします。

2012年度国際ワークショップと公開講演会のご案内

カテゴリ:

遊ぶ・学ぶ・働く―持続可能な発達の支援のために―

dun (2011年10月11日 22:13)|コメント(0)| トラックバック(0)

と題しました連続シンポジウムを,職場で企画しております。

総合研究企画『遊ぶ・学ぶ・働く -持続可能な発達の支援のためにー』を開催します

要領などは下記の通りです。教育・保育関係のみなさまにはとても魅力的な3日間となるのではないかと思います。

申し込みは不要,参加費も無料ですので,ぜひご参加ください。

---

遊ぶ・学ぶ・働く―持続可能な発達の支援のために―

日程 11月2日(水)19時から4日(金)12時まで
会場 11月2日(水)・3日(木) 北海道大学人文社会系総合研究講義棟W103
   11月4日(金) 教育学部会議室(3階)
★地図はこちらをご参照ください。
参加費 無料
申し込み 不要

A:基調講演
日時:11月2日(水)午後7時~9時 (開場:午後6時30分)
会場:人文・社会科学総合教育研究棟W103
演者:青木省三(川崎医科大学)
演題:「時代が締め出すこころ ~不寛容と無責任への疑義~」
司会:田中康雄(北海道大学)

B:シンポジウムⅠ
日時:11月3日(木)午前9時30分~午後12時
会場:人文・社会科学総合教育研究棟W103
テーマ:遊び心の謎に迫る
発表者:加用文男(京都教育大学)・宮浦宜子 (NPO法人 芸術家と子どもたち)
司会 :川田学(北海道大学)
コメンテーター:穴澤義晴(札幌市青少年女性活動協会)
ファシリテーター:水野眞佐夫(北海道大学)・伊藤崇(北海道大学)

C:シンポジウムⅡ
日時:11月3日(木)午後1時~午後3時30分
会場:人文・社会科学総合教育研究棟W103
テーマ:学校の限界線上における学び
発表者:乾彰夫(首都大学東京) ・加藤弘通(静岡大学)・吉田美穂(神奈川県立田奈高校)
司会 :宮崎隆志(北海道大学)
コメンテーター:横井敏郎(北海道大学)

D:シンポジウムⅢ
日時:11月3日(木)午後4時~午後6時30分
会場:人文・社会科学総合教育研究棟W103
テーマ:労働の場での発達
発表者:石岡丈昇(北海道大学) ・大高研道(聖学院大学)・川村雅則(北海学園大学)
司会 :上原慎一(北海道大学)

E:パネルディスカッション
日時:11月4日(金)午前9時30分~12時
会場:教育学部会議室
テーマ:人が育つシステムを再考する
発表者:日置真世(NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン)・向谷地生良(北海道医療大学)
司会 :宮崎隆志(北海道大学)

カテゴリ:

実はもう一冊出ました

dun (2011年7月29日 18:05)|コメント(0)| トラックバック(0)

これまた掲題のとおりなのですが、もう1冊出ております。長年いっしょに研究会活動を行っているお仲間たちと共同で書いたものです。

心理学・教育学・社会学の理論書を1章で一冊ずつ取り上げ、その読み方はもちろん、どのように展開が可能なのかという点まで踏み込んだ、ユニークな本です。

このスタイルの本を、2007年にも出しているのですが、今回はその第2弾ということになります。前書から変わったのは、最終章に陳省仁先生のインタビューを掲載したこと。このインタビューには私もかかわっています。ぜひお手にとって確認してみてください。おもしろいです。

山本睦・加藤弘通(編著) ひとつ上をいく卒論・修論を書くための心理学理論ガイドブック ナカニシヤ出版

●主な目次

はじめに

1 動いて知る
 J. J. ギブソン『生態学的視覚論』 
2 「抵抗」が身体・知性・意志をわがものにする
 E.セガン『知能障害児の教育』
3 大人を理解するためにはまず子どもから
 J.ピアジェ『思考の心理学』 
4 自閉症の発見を導いた子どもの見方
 L.カナー『幼児自閉症の研究』 
5 子どもの「できなさ」には意味がある
 L.S.ヴィゴツキー『新児童心理学講義』 
6 やりたいようにやることが自由なのか
 A.N.レオンチェフ『子どもの精神発達』
7 サルが人間になるについての「意図理解」の役割
 M.トマセロ『心とことばの起源を探る:文化と認知』
8 教育という営みによって我々はなにを目指すのか
 J.S.ブルーナー『教育という文化』 
9 人間の幸せを科学する
 M.チクセントミハイ『フロー体験 喜びの現象学』 
10 いま目の前にある「あたりまえ」を見つめなおす
 K.J.ガーゲン『社会構成主義の理論と実践』
11 「原因」ではなく「結果」を疑う
 S.マクナミー,K.J.ガーゲン『ナラティヴ・セラピー』
12 行為から意識をみる
 G.H.ミード『精神・自我・社会』
13 聖なる出会いに奉仕せよ
 E.ゴッフマン『儀礼としての相互行為:対面行動の社会学〈新訳版〉』
14 動機は社会をうつす鏡である
 C.W.ミルズ『権力・政治・民衆』
15 優等生心理学からの脱却―陳省仁氏にきく―

あとがき

カテゴリ:

本が出ました

dun (2011年7月29日 17:57)|コメント(0)| トラックバック(0)

学会やらなにやらでここのところ多忙を極めておりました。この間のことは後ほど書きます。忙しいですけどおもしろかったこともたくさんありました。

さて、掲題のように、私が1章を担当した本が出版されました。宣伝します。

茂呂雄二・田島充士・城間祥子(編著) 社会と文化の心理学:ヴィゴツキーに学ぶ 世界思想社

目次
序章 ヴィゴツキー心理学のアクチュアリティ(茂呂雄二)

■第Ⅰ部 社会と文化の心理学 ─ ヴィゴツキーの考え方
第1章 「他者」の条件
  ─ ヴィゴツキーの美的反応理論から(伊藤 崇)
第2章 アーティファクトの心理学(有元典文)
第3章 社会・文化・状況(朴 東燮)
第4章 発達の最近接領域とことばの理解(田島充士)

■第Ⅱ部 発達を支援する ─ 社会文化的アプローチの展開1
第5章 子どもの遊びと発達(鹿嶋桃子)
第6章 「越境の時空間」としての学校教育
  ─ 教室の外の社会にひらかれた学びへ(香川秀太)
第7章 生徒指導はなにを変えるのか(加藤弘通)
第8章 障害者と共に生きる(青木美和子)
第9章 カウンセリングと発達の最近接領域(山崎史郎)

■第Ⅲ部 学びを創造する ─ 社会文化的アプローチの展開2
第10章 体験から環境を学ぶ(文野 洋)
第11章 ヴィゴツキー心理学から見た第二言語の習得(西口光一)
第12章 教室の内と外
  ─ コラボレーション型授業の創造(城間祥子)
第13章 学習の工学的支援
  ─ CSCLの可能性(鈴木栄幸)
第14章 道徳性の獲得とその支援(臼井 東)

ぜひお手にとってご覧ください。

カテゴリ:

【ご案内】子どもの相互行為に関する文献を読む会

dun (2010年8月13日 11:12)|コメント(0)| トラックバック(0)

 以前ご案内しました,読書会の概要が決定しました!

 当日は,私の他,北大文学研究科の仲真紀子先生とゼミ生のみなさんが報告をしてくださいます。 

【日程】 2010年9月1日(水) 9:00~13:00
【会場】 北海道大学人文・社会科学共同教育研究棟 W507 

【文献】 Gardner, H. & Forrester, M. (2010). Analysing interactions in childhood: Insights from conversation analysis. Wiley.

【報告章】

3章 Ethnomethodology and adult-child conversation: Whose development? (Michael Forrester).
5章 Children's emerging and developing self-repair practices (Minna Laakso). 
6章 Questioning repeats in the talk of four-year-old children (Jack Sidnell).
8章 Feelings-talk and therapeutic vision in child-counsellor interaction (Ian Hutchby).
9章 Intersubjectivity and misunderstanding in adult-child learning conversations (Chris Pike).

 参加をご希望の方は,レジュメ準備の都合上,8月30日までに伊藤(tito [at] edu.hokudai.ac.jp)までご連絡を。

 

カテゴリ:

Gardner & Forrester "Analysing Interactions in Childhood"を読もう!

dun (2010年7月26日 11:02)|コメント(0)| トラックバック(0)

 唐突ではありますが,掲題の本を読む会を企画しました! 

 子どもたちの生の発話について,これまでずっと手探りで分析してきました。その際のパラダイムとして,相互行為分析や会話分析はある程度使えると考えています。

 と同時に,発達心理学の観点から言えば,相互行為分析や会話分析には,日々顔をつきあわせる人びと(たとえば親子)のインタラクションが発達すること,変化することを記述する枠組みがありません。

 これはないものねだりなのですが,逆に言えば,両者を組み合わせれば最強なのではないかとひそかに考えています。

 そうしたひそかな考えに,なんだか賛意を表してくれていそうなのが上記の本です。これは読まねば,というわけで,せっかくなので何人かで読むことにしました。

 1日では当然読み切れないと思いますが,読破することにはこだわらずに,上で述べたような目論見はうまくいくのかどうか,議論してみたいと思います。

 目次は以下の通りです。各章タイトルの先頭に○印がついている章は,すでにツバがつけられています。

SECTION 1 INTERACTIONS BETWEEN TYPICALLY DEVELOPING CHILDREN AND THEIR MAIN CARERS.

1 Next turn and intersubjectivity in children's language acquisition (Clare Tarplee).
2 Hm? What? Maternal repair and early child talk (Juliette Corrin).
○3 Ethnomethodology and adult-child conversation: Whose development? (Michael Forrester).
4 'Actually' and the sequential skills of a two-year-old (Anthony Wootton).
5 Children's emerging and developing self-repair practices (Minna Laakso).

SECTION 2 CHILDHOOD INTERACTIONS IN A WIDER SOCIAL WORLD.

○6 Questioning repeats in the talk of four-year-old children (Jack Sidnell).
7 Children's participation in their primary care consultations (Patricia Cahill).
○8 Feelings-talk and therapeutic vision in child-counsellor interaction (Ian Hutchby).
○9 Intersubjectivity and misunderstanding in adult-child learning conversations (Chris Pike).

SECTION 3 INTERACTIONS WITH CHILDREN WHO ARE ATYPICAL

10 Interactional analysis of scaffolding in a mathematical task in ASD (Penny Stribling and John Rae).
11 Multi-modal participation in storybook sharing (Julie Radford and Merle Mahon).
12 Child-initiated repair in task interactions (Tuula Tykkyläinen).
13 Communication aid use in children's conversation: Time, timing and speaker transfer (Michael Clarke and Ray Wilkinson).

 読書会の日時ですが,今のところ,9月1日(水)10:00~13:00を予定しています。場所は未定。

 参加をご希望の方は当方までご連絡を。

カテゴリ:

「読み聞かせ」についての特別授業

dun (2010年1月14日 13:25)|コメント(0)| トラックバック(0)

 現在担当している授業に「基礎演習II」というのがありますが、今年はそこで「読み聞かせ」について検討しています。「読み聞かせ」に関心を持っている2年生が8名と3年生が3名の計11名が、論文を読んだり、実際に子どもたちに読み聞かせをしたり、インタビューに出かけたりしています。

 演習の正規の開講期間は今月末までなのですが、今年は特別に延長して、来月2月に特別講義を開きたいと考えています。

 講師には、上士幌町立上士幌中学校の石川晋先生にお願いをすることができました。私などはどうしても研究の領域上、読み聞かせは赤ちゃんや幼児、あるいは小学生向けのものという頭があるのですが、先生は中学校で読み聞かせの実践をされておられるそうです。中学校という場と読み聞かせという実践がどう結びついているのか、ぜひうかがってみたいです。

 当日は、幼児向けの読み聞かせを実際に行ったり、演習のメンバーによる研究発表をしたりと、盛りだくさんのプログラムにしたいと考えています。メンバーには苦労をかけますが、楽しい時間になればいいなと思います。

 日時は2月26日(金)、だいたいお昼過ぎ頃からを予定しています。場所は未定ですが、教育学部棟かその辺りになると思います。どなたでもご参加いただけるような会にしたいと思います。参加費は無料です。ご関心のある方はtito + edu.hokudai.ac.jpまでご連絡ください(+を@に変えてください)。

カテゴリ:

あけましておめでとうございます

dun (2010年1月 1日 12:59)|コメント(0)| トラックバック(0)

 旧年中は当サイトをご覧くださいましてありがとうございました。

 本年もぼちぼち更新してまいりますのでご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 今年の目標は成果を出すことです。

 2010年元旦
 伊藤 崇

カテゴリ:

ISCAR Asia2010

dun (2009年11月25日 21:34)|コメント(0)| トラックバック(0)

 掲題の催しが開かれるようです。

 ISCAR(International Society for Cultural and Activity Research)に関与するアジア圏の研究者(と言っても主に日本ですが)によるこの催し、数年前に第1回が横浜で開かれ、今回が第2回となります。

『心の声』などの著書が邦訳もされている、ジェイムズ・V・ワーチ先生が今大会にいらしていただけるそうです。

 参加できる人数に限りがあるようですので、お早めのお申し込みを。これで正月ボケをふっとばしましょう。

(以下、現段階での案内文を転載、一部改変)


大会テーマ:リゾーム的社会における新しい生と学習のネットワークの可視化とデザイン
日時:2010年1月4日
場所:筑波大学学校教育局(〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1)
    地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅徒歩3分)http://www.tsukuba.ac.jp/access/otsuka_access.html
参加費:2000円(当日会場で申し受けます)
申込:茂呂までメイルでお願いします。会場狭小のため150人で打ち切りとさせていただきます。
   ymoro [at] human.tsukuba.ac.jp
問い合せ:茂呂

テーマについて
 ヴィゴツキー、バフチン、ベンヤミンが1920年代に遭遇したのは、映画、演劇、小説等の新しいメディア(あるいは従来メディアの転形)の出現が、人々の生活の形式を劇的に変えるという危機的な事態だった。私たちも、いま、そのような、いやそれ以上の変化を、新しいメディア使用に遭遇しつつ経験している。今日の新しいメディアが生み出した複雑きわまりない生活と社会のあり方を、リゾーム社会と呼ぼう。リゾーム社会を生きぬくためには、リゾーム社会の源泉である新しいメディアを自分の道具にしながら、かつてなかったような新しい他者の出会い方とつながり方が必要となる。その出会いとつながりは、様々なローカルな場所で、共同的な新しい学習を生み出しつつある。今回のISCARは、この新しい生と学習のスタイルをいかに分節化し可視化すればよいのか、を提案しあう。そして、さらに踏み込んで、人々の行なう日常的なデザイン実践に加担して、このリゾーム化の事態をいかに先鋭化できるのかを議論する。

プログラム(暫定版です、今後変更もあり得ます。)
午前1 9:00~10:30
セッション1 教師の学びと子どもの学び
 企画発表 宮崎清孝(早稲田大学)
    発表 石黒広昭(立教大学)
        有元典文(横浜国立大学)
        高屋景一(國學院大學)

セッション2 医療現場における新しい学習・発達・ネットワーク
 企画発表 山口悦子(大阪市立大学病院)
    発表 原田悦子(法政大学)
   コメント 交渉中

午前2 10:45~12:15           
セッション3 新しいつながりとしてのサブカルチャー
 企画発表 岡部大介(武蔵工大)
        石田喜美(筑波大)
        土橋臣吾(法政大学)
   コメント

セッション4 (交渉中)

ラウンドテーブル 韓国社会と日本社会のリゾーム化:今後の共同研究へむけて
 参加者 朴東燮(釜山大学校)茂呂雄二(筑波大)ほか(交渉中)
       ジェームズ・ワーチ(ワシントン大)

昼食休憩

午後1  13:15~14:45
 講演 James V. Wertsch (Marshall S. Snow Professor in Arts and Sciences. Director, McDonnell International Scholars Academy. Washington University in St. Louis)
    Vygotskian concept on mediation in New Social Media Era

午後2 15:00~17:30
シンポジウム 流動的なメディア社会のバウンダリークロッシング 
企画話題提供 上野直樹(武蔵工大) 
   話題提供 香川秀太(筑波大)
          茂呂雄二(筑波大)
          杉万俊夫(京都大学)
    コメント  ジェームズ・ワーチ(ワシントン大)
     司会  伊藤 崇(北海道大学)

カテゴリ:

本の検討会のお知らせ

dun (2009年2月21日 21:57)|コメント(0)| トラックバック(0)

 突然ですが、来週日曜、3月1日に以下の本を検討する会を開きます。

意識と言語の獲得 ソルボンヌ講義 (1)
M. メルロ・ポンティ
みすず書房
売り上げランキング: 712666

 午前10時からぽつぽつとやりはじめ、お昼ご飯をはさんで議論したいのですが、参加を希望される方はいらっしゃいますか。その方は私宛直接メールください。アドレスはtito あっと edu.hokudai.ac.jpです。

 方式としては、私がレジュメを作ってきますので、それをたたき台に議論をすすめる形にしようと思ってます。もちろん報告を希望される方がいれば大歓迎です。

 企画のきっかけですが、本州から人がお見えになるのにあわせて、じゃあこれでも読んでみましょうか、ということではじめました。すでに、来月末に開かれる別の研究会で取り上げることが決まっている本でしたので、私としてものぞむところ。

 それではお待ちしてます。

カテゴリ:

謹賀新年

dun (2009年1月 1日 15:59)|コメント(0)| トラックバック(0)

 新年あけましておめでとうございます。

 ただいま実家に帰省しておりますが、4歳を筆頭にお子様が家を占拠しており、大人は防戦一方であります。

 ちっとは大人の威厳というやつを見せつけようというのが今年の抱負となりました。

 今年もよろしくお願いいたします。

 2009年元旦 伊藤 崇

カテゴリ:

日本質的心理学会第5回大会記念シンポジウム「アートな学び」

dun (2008年10月18日 15:09)|コメント(0)| トラックバック(0)

 本年度の質的心理学会大会は筑波大学にて開催されます。大会にて、掲題のようなシンポジウムが開催されます。詳しくは以下をご参照ください。

 日本質的心理学会第5回大会(明和電機代表取締役社長の講演とシンポ) (筑波大学サイト)

 日本質的心理学会第5回大会オフィシャルサイト

 不肖私はそのシンポジウムにて司会を務めるのですが、それはおいておくとして、スペシャルゲストに、アートユニット「明和電機」の代表取締役社長、土佐信道氏が来られてご講演されます。

 明和電機オフィシャルサイト

「たけしの誰でもピカソ」「デジタル・スタジアム」などアート系のテレビ番組によくご出演されるのでご存じの方も多いかと思います。

 土佐氏は本業の作品製作・発表のかたわら、近年、子どもや一般の方を対象としたアート・ワークショップを精力的に開催されています。それとの関連で、同じくアート活動を通して心理のご研究をされているお二方を交えながら議論していく予定です。

 質的心理学会会員の方も、そうでない方も、ご都合がつけばぜひお越しください。ちなみに私は非会員です。

カテゴリ:

ハーバーマス読書会のお知らせ

dun (2008年6月 6日 21:21)|コメント(0)| トラックバック(0)

 下記の要領で読書会を開きたいと思います。神吉宇一さんの発案を受けまして, 共同で開催するものです。

 ハーバーマス読書会

 読む本: 「コミュニケイション的行為の理論」
 日時: 7月20日13時~ 21日9時~
 場所: 北海道大学 人文・社会科学共同教育研究棟 W518 地図

 2日間かけて,ハーバーマスの主著「コミュニケイション的行為の理論」を読みます。

 ご関心のある方はどうぞおいでください。その際は,レジュメを準備する関係上,下記連絡先までご一報くだされば幸いです。

 また,レポーターを引き受けてくださるという方を熱烈歓迎いたしますので,同じく下記連絡先までご一報ください。

 伊藤崇: tito [at] edu.hokudai.ac.jp (メールされる場合は[at]を@に直してください)

 以上でした。

カテゴリ:

謹賀新年

dun (2008年1月 1日 21:12)|コメント(0)| トラックバック(0)

 新年あけましておめでとうございます。  ただいま実家に来ています。ここ、茨城は穏やかな晴天です。北海道や日本海側では雪で荒れているようで、大変そうです。帰ったら車を掘り出さねば。

 紅白も何も見ずに、持ってきた仕事にひたすらかかっておりますよ。と言っても、アマネと遊ばねばならないし。本日はこれから妹夫婦と子どもたち2人がやってくるので、そちらとも遊ばねば。

 それではみなさま、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 伊藤 崇

カテゴリ:

第2回学習と発達研究会詳細

dun (2007年7月25日 13:17)|コメント(0)| トラックバック(0)

 昨年に引き続き、学習と発達研究会を開催します。

 期日: 8月7日 10時~18時
 場所: 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟 W508

 検討する本は以下のものです。

 Sawchuk, P. H., Duarte, N., & Elhammoumi, M. 2006 Critical perspectives on activity: explorations across education, work, and everyday life. New York : Cambridge University Press.

 報告する章およびレポーターは以下のように予定されています。そのほか、追加で報告される章もあるかもしれません。

  • 2 Is there a Marxist psychology? / Mohamed Elhammoumi (保坂 北大教育学院)
  • 3 The cultural-historical activity theory : some aspects of development / Joachim Lompscher(杉山 北大教育学院)
  • 5 The importance of play in pre-school education : naturalisation versus a Marxist analysis / Alessandra Arce (川俣 北大教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター)
  • 7 "Our working conditions are our students' learning conditions" : a CHAT analysis of College Teachers / Helena Worthen and Joe Berry(佐藤 北大教育学院)
  • 10  Values, rubbish and workplace learning / Yrjo Engestrom(伊藤 北大教育学研究院)
  • 11 Education as mediation between the individual's everyday life and the historical construction of society and culture by humankind / Newton Duarte(伊藤 北大教育学研究院)

 オブザーバーも歓迎です。ふるってご参加ください。なお、終了後、懇親会を開催する予定です。こちらもよろしくお願いします。

カテゴリ:

【案内】ヴァルシナー教授講演会のお知らせ

dun (2007年7月25日 13:16)|コメント(0)| トラックバック(0)

 北海学園大学の小島康次先生より、掲題の講演会のご案内をいただきましたので、ここでもお知らせいたします。以下、そのご案内からの引用です。

講師:イアン・ヴァルシナー(米国クラーク大学教授)
演題:「精神世界と物質世界における聖具―文化の"可視的な面"と"不可視な面"」
(通訳はつきませんが、所々で内容の要約をします)
場所:北海学園大学 7号館 D31番教室
日時:平成19年8月21日(火) 
  講演   14時~15時30分
  休憩   15時30分~16時
  セミナー 16時~17時30分
参加費:無料

懇親会 18時30分~(サッポロビール園:屋外炭火焼ビヤガーデン)
 会 費 4,500円

 イアン・ヴァルシナー先生は文化心理学を専門とする碩学で、心理学史についても造詣の深い研究者として知られています。理論的な研究発表の場として評価されている専門雑誌Culture and Psychologyの編集責任者でもあり、今般、帯広畜産大学で開催される日本性格心理学会に招待講演者として来日されるのを機に、札幌でも講演、セミナーをしていただくことになりました。文化心理学のもつ今日的意義、また、その応用可能性について、最新の研究成果を紹介していただく予定です。

*なお、セミナーは、参加者に5~10分程度のプレゼンテーションをしてもらい、ヴァルシナー教授からコメントをもらう形式です。発表希望者は北海学園大学、小島(kojima [at] elsa.hokkai-s-u.ac.jp)までご連絡ください。(引用者注: メールアドレスの[at]を@に直して送信してください。)
*懇親会に参加ご希望の方は、小島(上記連絡先)まで事前にお申し出ください。参加費(4,500円)は会場にて申し受けます。

 引用は以上です。なお、プレゼンテーションをする方(特に大学院生!)を広く募集しているとのことです。

カテゴリ:

速報:第2回発達と学習研究会開催のお知らせ

dun (2007年7月 6日 13:11)|コメント(0)| トラックバック(0)

 さあさあ皆の衆。唐突ではございますが、読書会を開くことにしましたですよ。

 読むのは以下の本でございますよぉ。

 Sawchuk, P. H., Duarte, N., & Elhammoumi, M. 2006 Critical perspectives on activity: explorations across education, work, and everyday life. New York : Cambridge University Press.

Critical Perspectives on Activity: Explorations Across Education, Work, and Everyday Life

Cambridge University Press
売り上げランキング: 460876

 んでもって、目次は以下のようになっておりますよぉ。

Introduction : exploring activity across education, work and everyday life / Peter H. Sawchuk, Newton Duarte & Mohamed Elhammoumi
1  Is there a Marxist psychology? / Mohamed Elhammoumi
2  The cultural-historical activity theory : some aspects of development / Joachim Lompscher
3  Epistemological scepticism, complacent irony : investigations concerning the neo-pragmatism of Richard Rorty / Maria Celia Marcondes de Moraes
4  The importance of play in pre-school education : naturalisation versus a Marxist analysis / Alessandra Arce
5  Estranged labor learning / Ray McDermott and Jean Lave
6 "Our working conditions are our students' learning conditions" : a CHAT analysis of College Teachers / Helena Worthen and Joe Berry
7  Contradictory class relations in work and learning : some resources for hope / D.W. Livingstone
8  From labor process to activity theory / Paul S. Adler
9  Values, rubbish and workplace learning / Yrjo Engestrom
10 Education as mediation between the individual's everyday life and the historical construction of society and culture by humankind / Newton Duarte
11 Activity & power : everyday life and development of working-class groups / Peter H. Sawchuk

 勝負の日は8月7日!火曜日!まだまだ脳みその起ききっていない朝っぱらから、そろそろのども渇くであろう夕刻まで、楽しい仲間たちと楽しい御本を読む予定でおりますよぉ。

 ビシッ、ビシッ、とナイスなコメントを飛ばし合う、談論風発、喧々囂々、諸行無常な集まりになるといいなあと企画者一同(2名)意気込んでおりますので、どうぞ皆の衆、今からカレンダーの8月7日の所に大きく赤で丸をビシッと書きこんでおいてくださいねぇ。

 そうそう、忘れるところでありました。あわせてレポーター募集でございます。

「ちょうど読みたかったんだ、こんな本」

 おお、いい反応ですねえ。

「この本買ってはいたんだけどねえ。本棚の肥やしになるところだったよ」

 あ!ぼくもそんな本たくさんもってます。同志、と呼ばせてください。

「一回読んだけど、また読んでみてもいいかな」

 私はあなたのような方が大好きです。

 まだ誰がどこを読むか、まったく未定であります。なにしろ「速報」でありますからねぇ。基本的に、「早い者勝ち」であります。レポーターご希望の方は、お名前と読みたい章を企画者(伊藤)まで、ビシッとお知らせくださいませねぇ。

 それでは。

カテゴリ:

【案内】 発達と学習研究会のお知らせ

dun (2006年7月19日 21:47)|コメント(0)| トラックバック(0)

発達と学習研究会(愛称 ハガ研)のお知らせ

第1回 言語と実践共同体論

 学習科学に関連したさまざまな文献を検討し、研究の底力を鍛えるための集まりを開きます。
 つきましては、第1回会合を以下の通り開催いたします。関心のある方の多数のご参加をお待ちしております。なお、レポーターも随時募集しております。

 ◇期日 8月9日(水) 10:00~17:00
 ◇場所 教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター C302

 ◇検討する文献
 Barton, D. and Tusting, K. (2005) Beyond Communities of Practice: language, power and social context. New York: Cambridge University Press.

 Contents
 1 Barton, D. & Hamilton, M. Literacy, reification and the dynamics of social interaction.
 2 Tusting , K. Language and power in communities of practice.
 3 Creese, A. Mediation allegations of racism in a multiethnic London school: what speech commnities and communities of practice can tell us about discourse and power.
 4 Rock, F. "I've picked up some up from a colleague": language, sharing and communities of practice in an institutional setting.
 5 Kreating, M. C. The person in the doing: negotiating the experience of self.
 6 Martin, D. Communities of practice and learning communities: do bilingual co-workers learn in community?
 7 Harris, S. R. & Shelswell, N. Moving beyond communities of practice in adult basic education.
 8 Lea, M. R. 'Communities of Practice' in higher education: useful heuristic or educational model?
 9 Myers, G. Communities of practice, risk and Sellafield.
 10 Gee, J. P. Semiotic social spaces and affinity spaces: from The Age of Mythology to today's schools.

 参加希望の方、レポート志願の方は下記連絡先まで。
伊藤 崇(tito at  edu.hokudai.ac.jp  または 内線3293)

カテゴリ:

【案内】 運動と発達 勉強会のお知らせ

dun (2006年7月13日 21:45)|コメント(0)| トラックバック(0)

 7月31~8月2日に開講予定の佐々木正人先生の集中講義に先立ち、 生態心理学についての学習会を以下の予定で開催いたします。

日程 第1回 7月20日(木)17時~20時
    第2回 7月27日(木)13時~18時

場所 教育学研究科附属子ども発達臨床センター C302

 

 当日、集中講義のテクストである「ダーウィン的方法」をお配りします。(代金もいただきます。) それを補足するために以下の文献を読みたいと思います。

・ギブソン、J. J. 1992 山上暁(訳) アフォーダンスについての覚書 安西祐一郎・石崎俊・大津由紀雄・波多野誼世夫・溝口文雄(編) 認知科学ハンドブック 共立出版. pp.629-639.)
・リード、E. S. 2000 アフォーダンスの心理学 新曜社 pp.1-140
・ギブソン、E. J. 2000 知覚の発達のための生態心理学者のプロレゴメナ:機能的アプローチ 現代思想、28(5), 128-141.
・佐々木正人 2005 地面や空気から「心」について考えることもできる:早わかりアフォーダンス 岩波科学ライブラリー105 ブックガイド〈心の科学〉を読む pp.115-126.

 参加を希望される方は、下記連絡先まで。また、事前に文献を入手したい方もご連絡ください。

伊藤 崇(tito at edu.hokudai.ac.jp)

カテゴリ:

恭賀新年

dun (2006年1月 1日 10:27)|コメント(0)| トラックバック(0)

 あけましておめでとうございます。

 昨年もいろいろな方にいろいろとお世話になりました。

 今年もいろいろとよろしくお願いいたします。

 平成18年1月1日

 伊藤 崇

カテゴリ:

開闢二日前

dun (2005年8月10日 21:46)|コメント(0)| トラックバック(0)

 世に自然科学者と呼ばれる者が魅力を感じるフィクションのベスト10というものがあるとするならば、おそらく、Lewis CarrollのAliceと、JoyceのFWはどこかにランクインするだろう。

 自然科学者がアリスに惹かれる理由は、Carroll = Dodgsonが数学者だったから、ではない。Carrollは徹底して子どもに向けて書くことに努めた。数学者としてではなく、子どもを楽しませるおじさんとして書いた。ということは、子どもが惹かれる世界とは、結局のところ、科学者が惹かれる世界でもある、ということだ。

 たとえば、鏡である。左右は反転するのに、なぜ上下は反転して見えないのかという問いは、いまだに第一級の謎である。そしてまた、あべこべとは子どもがゲラゲラ笑い転げる第一級のジョークである。

 FWはどうか。

 FWが自然科学者好みだというのは、別に、Murray Gell-Mannが物質の極小構成要素にquarkと名付けたからではない。Gell-Mannは、名付けを与える前からFWを読んでいた。そして、それとは別に、構成要素に「クォーク」という発音を与えていた。だから彼は、FWにquarkという綴りを「発見」したのである。

 発見、それこそが、FWを読むという作業と、自然科学という作業の似ているところであり、科学者を惹きつける所以であろう。自然と同様、FWというテクストも、われわれの眼前に、ポンと投げ出されている。そしてどちらも、それ自身の構造を持つ。

 自然科学者は、目の前にありながら(そして自身、その帰結でありながら)いまだ判明していない自然の構造とその運動を探り、少しずつ何かを発見する。

 FWも似ている。FWはあいまいである。一義性からほど遠いからこそ、複数の解釈が同時に潜在することができる。ひとつの解釈を見出すと、そこから連想される別の事象へのリンクが発見される。そのリンクは潜在的にはすでにテクストに書き込まれていたはずだ。発見とは潜在性をひとつの現実態にするはたらきのことである。

 PCを生活や仕事の一部として、もう何年経つだろう。ブラウザを立ち上げた回数も数え切れない。それだけインターネットが生活にくいこんでいる、ということだ。

 しかしそれだけなじみがあるはずのものでも、日常的なネットサーフィンだけでは到達できない彼方がある。それはわたしからは見えなかっただけで、潜在していたことは確かだ。そしてわたしはそうした彼方を発見するだろう。FWの読解という作業を通して。

カテゴリ:

開闢七日前

dun (2005年8月10日 21:34)|コメント(0)| トラックバック(0)

物事は唐突に始まる、かのように見えるものだ。しかし実際には、見えぬところで準備的な振動は起きている。

地震だってそうだ。大地の微細な運動がつもりつもって起こる。決して超越的な鯰の意志が介在しているわけではない。

自身のウェブサイトに生活の記録を取り始めて4年になる。2001年の年も押しつまったころに始めた。4年間、実に取るに足らない、些細な運動に表現を与えてきた。

その表現を、少し違うスタイルに移し替えることにした。突然そういう気になったのだ。しかし実際には、やはり自身気がつかぬところで、スタイルに変化を起こそうとしていたのだろうと思う。

作り始めると簡単にできた。FTPとは何だ、とか、CGIとは何だ、とか、手探りでやっていた4年前とはだいぶ勝手が違う。

書く内容は以前と変わらぬ。日々の運動、購入した本のこと、など。

これに、付け加えることにした。Joyceの手になるFinnegans Wakeの読み解き記録である。できれば毎日、1、2行ずつ、ともかく原文を読む。

これがどういう本であるかはまだ詳しく書かない。次第に明らかになってくるだろうから。ただこうは言っておく。

かつてこの本を日本語に訳した柳瀬尚紀は、確かこう言った。Finnegans Wakeを読んでいると、当のテクストの外に広がるさまざまな事象に回路が開かれる、と。回路が開かれる?

外に回路を開いていくのは、WWWの得意とするところだ。そのために設計されたのだから。

私という輪転機を経て開かれていく回路を余すことなくここに書きつけていこう。そういう読みを許す本、否、そうしなければ読めない本なのである。

では。7日後にオープンする。

敬白

カテゴリ:

月間アーカイブ
カテゴリーアーカイブ

ATOMを購読