内田芳邦 2008 アイルランドでホームステイ:世界で一番住みやすい国 れんが書房新社
むかし、1997年にアイルランドをうろついたときのことを、今はなきNIFTY-Serveのとあるフォーラムに書いたことがある。そのログをもとに、あらたに当時の写真を添えてブログを構築しつつある。
1997年だからまだユーロ導入前。「ケルティック・タイガー」と呼ばれた2000年代の経済成長など感じさせない、まだ比較的のんびりとした頃のことだ。
写真を見返していたら懐かしくなり、最近のアイルランドについて知りたいなと思って、Amazonで何冊かアイルランドものの本を物色していた。
その中の1冊、『〈世界で一番住みやすい国〉アイルランドでホームステイ』をパラパラと読み終えた。
著者は元高校教師。定年退職後、アイルランドはダブリンで2週間の語学留学をしたときの出来事をまとめた本である。
ダブリンの語学学校には、50歳以上の方向けのコースが設定されているらしい。午前中に授業がはじまり、午後は市内をツアーしたり、自由に過ごしたりとのんびりとした様子。
面白いのは、ホストファミリーを含め、現地のさまざまな人との会話を、英日2カ国語で併記していること。たとえば洗濯物の出し方とか、食事の頼み方とか、ホームステイするときに必要な表現が、読み物の中に自然に出てくる。これだけでもけっこう勉強になる。
アイルランドには少なくとももう一度行きたい、できればしばらく滞在したいと思っているのだが、長期のバカンスなど取れない以上、お楽しみは定年後ということだ。定年まで生き延びられるように節制しなければ。