デイヴィッド・シルヴァーマン 渡辺忠温訳 (2020). 『良質な質的研究のための,かなり挑発的でとても実践的な本:有益な問い,効果的なデータ収集と分析,研究で重要なこと』(新曜社)を夏休みの間にゼミで読むことにします。

当ゼミでは幼児・児童の言語行動をさまざまな方法により調査しています。いわゆる質的方法も選択肢の一つです。

質的研究についてはすでにさまざまな入門書が出版されています。本書はその中にあって,質的方法の深い理解を提供してくれるものです(と期待しています。まだ全部読んでいないので (^^))。

Twitterで本書のことをつぶやいたところ,思いがけず反響があり,都合がつけば参加したいという方からのコンタクトもありました。そこで,この読書会はいちおうはゼミ活動としますが,学外からの参加者も許可するオープンなものとしたいと思います。

概要

期日: 8月31日(1,2章),9月7日(3,4章),9月14日(5,6章)
時間帯:17~19時

進め方:

  1. 各章ごとに担当者を決めます。担当者は,読書会のために設定したGoogle Driveにレジュメを作成/アップロードしてください。
  2. 読書会で行うのは,「レジュメを完成させること」です。したがって,担当者が作成したレジュメは参加者で共有され,読書会の間にレジュメが参加者によって編集されていきます。たとえば,新たに気付いたこと,重要だと思った箇所,論点の提示とコメント,参照すべきドキュメントへのリンクの挿入などが行われます。(ですので,担当者が負担する責任は相対的に軽くなります。)
  3. ビデオ通話はGoogle Meetを使います。Googleさまさまですね! (状況によってはZoomするかもしれません)

参加方法:

  1. 参加希望者は,伊藤(tito [@] edu.hokudai.ac.jp あるいは @dunloeito)宛に連絡をください。Google Driveの共有と共同編集者の設定を行います。
  2. レジュメ担当者と担当章は下記の通りです。レジュメ作成を希望したい章があれば,あわせて申し出て下さい(レジュメ作成は参加の要件ではありません)。なお,1章は見本のレジュメを作成する関係で,伊藤が行います。

1章 無数の計りしれない習慣 (伊藤)
2章 質的データを見出し,制作することについて (及川さん)
3章 出来事か,シークエンスか (トマシーンさん)
4章 質的調査を応用する (太田さん)
5章 質的調査の美学 (海老田さん)
6章 とても短いまとめ (侯さん)