Lareau & Rao (2020)をゼミで読んでみた

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2021年度前期,言語発達論の学部ゼミ(正式には,専門演習Ib/III)では,次の本を輪読しました。

Danby, S., Fleer, M., Davidson, C., & Hatzigianni, M. (Eds.) (2018). Digital childhood: Technologies and children’s everyday lives. Springer.

ゲーム機をはじめとして,現代の子どもたちの周囲にはデジタル機器があふれています。それは日本に限らず,世界的な現象です。さらに,家庭内でのデジタル機器利用に加え,現在は学校でのICT活用が推進されています。

私たち言語発達論ゼミでは,こうした状況を踏まえ,次の問いに迫るプロジェクトを展開しています。
①デジタルテクノロジーの普及した社会における子どもたちの発達をどのように理解すれば良いのか。
②子どもたちはデジタルテクノロジーをどのように理解しているのか。

上記の2つの問いに答るため,伊藤を代表とする科研費のプロジェクトとして,4歳から10歳のの子どもの,家庭におけるデジタルテクノロジー使用実態を明らかにする調査を行っています。

この調査を実施するにあたり,家庭内の子どもの生活を観察することが必要となるわけですが,それをどのように行えばよいのか,調査枠組みの参考とすべく,ゼミの最後に以下の論文を読みました。

Lareau, A., & Rao, A. H. (2020). Intensive family observations: A methodological guide.  Sociological Methods & Research, online first.

伊藤を含め3人で読み,レジュメよりも長い抄訳を作成してみました。著作権的にどうなるかちょっと不安な部分もありますが,ゼミ活動の成果の一つとしてご紹介したいと思います。

Lareau & Rao (2020)の抄訳

取りまとめと修正は伊藤が行いました。すべての責は伊藤にあります。ご批正をいただければ幸いです。

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